アート系の人が工学系の人に話したら受けが良さそうなこと

先日、同い年でアートの制作をしている人にこんなことを聞かれました。
「かくかくしかじかでエンジニアの人と話をすることになったのですが、どんな話をするとおもしろいと思いますか?」


この質問に答えることは僕にとって少し特別な意味があり、メールをもらったときからなんだかワクワクしていた。



大学に入ってすぐのときから、アートと工学を結び付けたいと思っていて、曲がりなりにもそうふるまってきたようには思う。なぜかというと、どちらも好きだったから。あと、きっと結びついた先におもしろいものがあるんだろうなと直感的に感じてたし、どちらも本質的な部分はあまり違わないと思っていた。中途半端になりそうな現実に嫌気を抱きながらも、でもそれが自分の生き方だと言い聞かせて。と、ここまで言うと美化しているように聞こえてしまいますが、正直どちらもそこまで深く勉強出来てません。ただ広く、それぞれの特性や特徴をじっと探ってきたという方が正しいでしょう。


前置きが長くなりましたが、そんなこんなでその人にとっては何気なく質問をしただけだと思いますが、僕にとってはアートと工学のかけ橋、それこそ媒介をするような感触を覚えたのでした。


というか思ったけど、あまりアートと工学の間をつなぐことを専門に活動している人っていないような。科学と社会とか、アートと社会とか、分野と社会を結びつけることをしている人はいても、分野同士を学際的(?)にしていく方向へ導く人はこれから現れてくるのかな。必要性があまりないのかもしれませんが、専門的に行う人がいてもいいはずです。



さてさて、具体的に答えた内容ですが、以下です

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・アート制作の進め方
 ・工学部の場合は、専攻研究に基づいて今までより数値の高い結果を
  残すことを目指す(インターネットが電話回線だったのが光ファイバーに  なって、速度が飛躍的に速くなった!! 等々)のに対し(数値や事実に基づいているとも言い換えられます)、アートではどちらかというと作家の信念や問題意識に基づいて表現の道具として技術が用いられるとかとか

・アートと技術の関わり
 ・カメラが出来たから写真というアートのジャンルが出来たとか


・アートの動向
 ・メディアアートのアートにおける立ち位置
 ・どれだけ技術が発達しても本質的な部分は変わらないし、そこに技術が必要とも限らないという逆説的な話も出来るのではないかと


・感性等の数字に出来ない概念的な哲学について

・ちょっと便利なデザイン理論
 ・効果的な色の法則

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どんな話し合いになったか結果が楽しみです。


アーティストに技術を紹介したり技術者を紹介出来る存在では
少なくともありたいな、なんて思ったのでした。