情報感

情報量は"-log2 1/p"で表される。
たとえば、コインが表か裏かという設題に対して裏であった
ことの情報量は


−log2 1/2 = 1bit


となる。
ただ、普段の情報生活で馴染みがあるのはバイトだと思うので、
バイトでも表してみると、
1 / 8 = 0.125byte
となる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%88_(%E6%83%85%E5%A0%B1)



ところで、世界の全人口は2009年1月14日18時10分の時点で
67億5017万4186人。(1秒間に4人ずつぐらい増えてる計算みたい…)
http://arkot.com/jinkou/



この2つの事柄を使って、私が私であることの情報量を電卓をカタカタと叩いて求めてみると、
(-log2 1/6750174186) / 8 = 82159.444(bit) / 8 = 10269.930(byte)
となる。


さらにbyteをKiloByte(KB)に直してみると、
10269.930 / 1024 = 10.029 ≒ 10KB
となった。
全世界の人口のうち、私が私であるということの情報量は10KBとして
表すことが出来た!


こうして求めた値を見ると、なんだかあまり大きくない数値のように思える。普段よく目にする数値としては、デジカメの画像ファイルの3MBとか、MP3ファイルの4MBとかだろうから、そう思うのも仕方ない。


ただ、最初に戻ってみると私が私である確率は
67億5017万4186分の1である。こうして聞くと、すごい確率だ。



67億5017万4186分の1と10KB。



どっちも同じことを表しているのに、全然スケール感が違って聞こえる。
表し方の違いだけなのに。どこか、情報感覚が麻痺しているのかもしれない。


身の回りにあるデジカメやMP3プレイヤー、これらは10KBよりはるかに
大きな情報を扱っているのであり、恐ろしい確率の元に出来上がっている情報物だといえる。






結論を言おうとした文章ではなかったのですが、
なんとなく情報という概念について考えてみたのでした。